これから行政書士を開業しようと思うとき、どんなホームページがいいのかと迷うことがあるかと思います。ウェブマーケターの立場から説明します。
一般的には、事務所ページよりも業種別ページのほうが、訪問者が目的をしっかり持って訪問してくる可能性が高いため、お問い合わせなどアクションを起こしてくれる確率が高いようです。(これをコンバージョン率といいます)
コンバージョン率は、0.1%から1%の間で推移することが多いです。つまり100人から1000人訪問者を集めれば、1回お問い合わせが来るということです。コンバージョン率を上げるためには、サイトの内容と訪問者の目的が合っていることが重要です。
まず、集客方法を考える
1つのお問い合わせをもらうためには、100人から1000人訪問者を集める方法を考える必要があります。ホームページ集客は3つのルートからくることがほとんどです。
①と②の訪問者の属性は似ています。①よりも②のほうが目的をしっかり持って訪問する人が多い傾向がありコンバージョンは上がります。①②よりも③のほうが、行政書士の本人の活動を知り訪問してくる人が多い理由から、購入する目的での訪問であればコンバージョンは上がります。(属人性はクリアされているため)①と③は更新と活動について人的コストがかかり、②は継続的に広告費用(グーグルは月6万円以上を推奨・私は月に1万円前後使ってます)がかかります。①と③はアクセスが得られるまでに長い時間がかかり、②は短時間でアクセスが得られます。
理想は、検索集客
「①グーグルの検索結果からアクセス」は成功してしまえば、一定量の訪問者がランニングコストを支払うことなく得られるため理想的な集客方法です。
しかし、一定量の訪問者が来るまでには相当量の記事コンテンツ量が必要となります。(よく2000文字を100記事って言われますね)
その記事コンテンツもウェブ上に存在していないものが検索エンジンには好まれます。これから先は、チャットGPTが回答しないコンテンツが書かれていることも重要かもしれません。
検索にヒットさせるためにはかなりリソースが必要となる作業になるので、一般的な行政書士は1つのサイトしかリソースを割けないと私は思います。
おすすめのページ展開
ページ展開について2つの例をあげて説明いたします。(※Aサイトは、専門とする業種が決まっているのであれば「業種別ページ」です。決まっていないのであれば「事務所ページ」で汎用性があるほうがいいと思います。)
ページ展開(甲)
(Aサイト)事務所紹介のHP(横浜市金沢区の行政書士)
(Bサイト)業種別のLP(建設業 許可 金沢区)
(Cサイト)業種別のLP(運送業 許可 金沢区)
(Dサイト)業種別のLP(特殊車両通行許可 金沢区)
検索にヒットさせるためには、AからDすべてに記事コンテンツが必要になります。グーグルビジネスプロフィールは1つの事業に対し1つのサイトを登録することができるため、3つのサイトは登録できないサイトになってしまう。Aに対しても、BCDに対しても金沢区の重みづけが必要となってしまう。利用する制作会社によっては、すべてのサイトで保守費用が必要となります。複数のサイトを持ちたいけど、しかし、リソースが足りない!
ページ展開(乙)
(Aサイト)事務所紹介のHP(横浜市金沢区の行政書士)
┗(AサイトのBページ)業種別の ページ (建設業許可)
┗(AサイトのCページ)業種別の ページ (運送業許可)
┗(AサイトのDページ)業種別の ページ (特殊車両通行許可)
Aに少なくともBCD3つのコンテンツが入っている状態になる。グーグルビジネスプロフィールをAに対して登録できる。(AサイトのBページも登録されていることになる。)Aサイトに横浜市金沢区の重み付けがされていれば、AサイトのBページには横浜市金沢区の重み付けは特にいらない。利用する制作会社によっては、別途費用が必要な場合は少ない。合理的に複数のサイトを運営できる!
具体例
専門とする業種が決まっていたが、もっと細分化したLPを持ちたいとの提案でリソースの分散を避けるために以下のような提案をしました。
(Aサイト)飲食店創業サポート(大阪の行政書士)
┗(AサイトのBページ)飲食店創業のうどんに特化したページ (うどんセミナー)
リソースが分散しないために、Aサイトのコンテンツを増加していく方向でページ展開をしました。同一ドメイン・同一サイトでも、別のサイトのようにデザインを変更してランディングページを作成することができます。
結局は
事務所のホームページ(専門業務が決まっていればその専門業務のホームページ)をもって、そのホームページ内に具体性のある業種別ページを作成するのがいいかと思ってます。
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