ウェブページの一番上に金額を掲載したほうが良い理由

行政書士のウェブサイトのファーストビュー(最初に見える画面)は、訪問者の興味を引きつける重要な部分です。求める情報がなければユーザーはすぐに戻るボタンを押します。

ユーザーはすぐに戻るボタンを押す

ユーザーが求める情報の中には、サービスの金額が含まれています。その理由から、サービス内容をじっくり読んでもらった後で金額提示はできないと思っておいたほうがよさそうです。

ご自身が何かを購入を検討している段階で、1つのウェブサイトをじっくり見るということはなく、以下のような検索フローをたどる人が多いようです。

「検索」→「上位サイトを見る」→「戻る」→「上位サイトを見る」→「戻る」→「検索ワードを増やす」→「検索する」(最初に戻る)

ユーザーはほとんど記事を読まない

ご自身のサイトもそれと同じことなのですが、ご自身のホームページはじっくり見てくれると錯覚してしまうことが多いようです。(ちなみに、だれも見てくれないと思いながら、記事を書いたほうがアクセスがないときのダメージが低いです)

まだ興味をもっていない訪問者に対しては伝えられることは限られています。3つの情報しか伝えられることができないといわれています。その3つの中にユーザーが求めている情報をできるだけマッチさせます。自分が伝えたいことは二の次です。

ユーザーが求めている情報

金額

「金額」は、訪問者が購入するかどうかを判断するために非常に重要な情報です。業務に色々なパターンがあるので見積もりを行い金額提示したい場合においても、目安となる金額を表示する必要があります。

予算内のサービスなのか判断してもらう

「金額」は、顧客本人の内心で一定の予算が決定していることが多く、そして、金額は数値であるためとても比較しやすい項目です。

初めて入る居酒屋のビールの価格を見て、安い店なのか、高い店なのかを判断するようなことに似ています。まずは目安となる金額表記をユーザーは求めています。

ユーザーは見積もりをほぼしない

また、金額は見積もりをした後ではいけません。訪問者は、見積もりをしてもらうということも手間と感じます。その理由から、目安が分からない場合においては見積もりの依頼すらしません。

もちろん、行政書士本人だって見積もりをすることはコストです。目安となる金額に納得した見込み客(リード)に対してのみ見積もりをするためにも、お問い合わせの精度を上げる必要があります。

見積もりが必要な場合には、①競合他社に金額を伝えたくない、②顧客によって作業内容に差があり金額に差が発生するなどのようなケースがあります。

サービス内容

「サービス内容」も訪問者が購入するかどうかを判断するために非常に重要な情報です。このサービスを購入し訪問者の問題を解決できるのかどうかはとても重要なポイントです。

しかし、サービスの内容は行政書士業務は多岐にわたり業務内容を詳細に伝えることは顧客の体力を奪います。その理由から、できるだけ簡単にサービス内容を伝えます。

地域

「地域」も訪問者が購入するかどうかを判断するために非常に重要な情報です。地域性のあるサービスの場合そもそも購入できるかどうかの判断材料になります。

人と実績

アマゾンで物を購入するのと違い、行政書士は属人的なビジネスです。単純に金額・サービス内容・納期を比較して選ばれるわけではありません。

「人と実績」を伝えることができると、ユーザーの不安を解消し安心を与えることができます。選択される理由が一つ増えます。

(次点)納期

「納期」は、訪問者が購入するかどうかを判断するためにマスト情報である場合がある項目です。開業日や施工着手日が決定している場合においては納期は重要になります。

しかし、納期を急いでいない訪問者にはまったく必要のない情報のため(次点)といたしました。

納期については、行政書士がいくら頑張ったところで行政の標準処理期間があるため納期を短く設定することはできませんが、行政に提出するまでの期間を伝えることによって、お急ぎ対応の用意があることを伝えられれば十分です。(詳しい内容は必要ありません)

興味をもってもらった後に伝えられること

ユーザーが求めている情報を伝えることができ、訪問者の合格ラインを超えたウェブサイトのみ、顧客は心を開きあなたが伝えたい情報に耳を傾けます。

この状態になったとしても、多くは伝えることはできません。あなたが訪問者の問題を解決できることを強く伝えましょう。そしてそのサービスの良さを。

ぜひ、ランディングページの作成をご予定している先生は、上記を考慮しつつ見直して修正してみてはいかがでしょうか?

ご自身が何かを購入を検討している段階でのご自身の動きを冷静に感じてみましょう。ほとんどページの内容を見なかったのではないでしょうか?

あなたの伝えたいことを伝えるのを手伝うものが「デザイン」と「キャッチコピー」です。ウェブサイトのデザインが良いから購入されることはありません。

ヒートマップという、ユーザーがどこに興味を持ったか、どこを熟読したかが分かるサービスがあります。ワードプレスであれば導入できます。

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